【好きなホルモンが絶対見つかる】現役肉屋がホルモン28種類の特徴を徹底解説

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豚くん

牛のホルモンって種類がたくさんあって、呼び方もたくさんあるからよくわからない・・・

ジョニー

それなら現役のお肉屋さんの僕が良く見かけるホルモン28種類について詳しく解説してあげるよ!

焼肉で食べるホルモンっておいしいですよね!でも、名前は知っているけどどこの部位なのかわからなかったりしていませんか?

どこの部位なのか、また、特徴を知ればもっとホルモンをおいしく食べることができます。

そこで今回の記事では焼肉屋さんやスーパーで見かけるホルモン28種類を解説します。

ジョニー

この記事はお肉屋さんで主任を務めるお肉のプロが書いています
お取り寄せも大好きで取り寄せた商品は40品を突破!

この記事を読めばホルモンに詳しくなりよりおいしいくホルモンを食べることができるようになります。

ジョニー

知らなかったけど興味がでたホルモンがあればぜひチャレンジしてみてくださいね!

目次

ホルモン28種類を解説

ホルモンといえば内臓のことだと思われる方も多いと思いますが、内臓以外の「タン」や正肉に近い「ハラミ」などもホルモンに含まれます。

ホルモンの魅力はなんといっても食感。コリコリ、グチュグチュなど口の中を刺激するものが多数ありクセになります。

ぜひこの28種類の中に気になるホルモンがあれば挑戦してみてくださいね。

ホホニク

ホホニク

「頬の肉」のこと。「ホッペ」、「天肉」、「ツラミ」、「カシラ」などと呼ばれることがあります。

よく動かす部位なので肉質は硬いですが、ゼラチン質がたっぷりで煮込み料理に使うとやわらかくなります。フランス料理の「ホホニクの赤ワイン煮込み」、韓国料理の「ソルロンタン」が有名です。

コラーゲンや脂肪が多く、旨味がたっぷりで加工品の原料として使われることもあります。

タン

牛タン

「舌」のこと。脂肪が多くかたいですが煮込むとやわらかくなるのが特徴でタウリンが豊富。

食べることができない皮がむかれたものがスーパーには並んでおり、特徴ごとに「タン元」、「タン中」、「タン先」、「タン下」にわけられるています。

シチューに入れると絶品。焼肉屋さんでは薄切りにして出されることが多いです。

ノドスジ

「食道」のこと。「ネクタイ」、「シキン」などとも呼ばれています。

脂肪がほとんどない硬く筋張った赤身肉。味は濃厚でコクがあります。硬い筋層でできているので煮込み料理にするのが定番ですが、薄切りにして焼き肉で食べることもできます。

ノドシビレ

「胸腺」のこと。「リードヴォー」とも呼ばれ、フランス料理でよく目にします。

成長すると退化してしまうので仔牛にしかなく、健康状態により必ずとれる部位ではないため希少部位となっています。

脂肪をたっぷり含んだ濃厚な味わいでクセがなくやわらかい食感が特徴。

少しピンク色の乳白色で張りがあるものを選ぶのがポイントです。

ウルテ

「気管」のこと。「フエガラミ」とも呼ばれています。

牛に気管の軟骨でそのままでは噛み切ることができないので隠し包丁が必要。

バリバリとした食感が特徴であまり広く出回っておらず希少な部位です。

ハラミ

「横隔膜」のこと。横隔膜のなかでもあばら骨と腕骨部分の筋肉あたりの部位で「アウトサイドスカート」とも呼ばれています。

見た目も味も赤身肉ですがホルモンに分類されます。見た目がカルビに似ていますがカロリーが低いので、カロリーが気になる方にはおすすめの部位です。

肉厚でジューシーで焼肉屋さんでは人気の部位で厚切りにカットして食べるのもおすすめ。

サガリ

サガリ

「横隔膜」のこと。横隔膜のなかでも腰椎部分の部位で「ハラミ」と「サガリ」を分けずにハラミということもあります。

ハラミよりも少し霜降りが少なく暗めの小豆色ですが「ハラミ」よちもやわらかくて味わいが濃厚です。

「ハラミ」同様に肉厚でジューシーなので厚切りでカットして食べるのもおすすめ。

メンブレン

「横隔膜」のなかの、筋肉以外の腱などの部分。かたいので煮込み料理に使われます。

フワ

「肺」のこと。「フク」、「プップギ」とも呼ばれます。関東ではあまり見かけません。

ふわふわでやわらかい食感ですがなかなか噛み切ることができない独特の食感が特徴。ソーセージの原料にも使われます。

ところどころに穴が空いており、焼き肉ではそこから泡が吹き出してきたらひっくり返すタイミングです。

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ハツモト

ハツ(心臓)の先端についている「大動脈弓」のこと。「タケノコ」、「コリコリ」などとも呼ばれています。

イカの切り身に似た形をしているのが特徴で味はほとんどなく一般にはあまり出回っていません。

かなり硬いので隠し包丁や細切れにして煮込み料理などに使われるのが一般的です。

ハツ

「心臓」のこと。「ハート」、「ココロ」、「やさき」とも呼ばれています。

大人の牛なら重さが2kg以上もある部位です。

クセが少なくホルモンの中では食べやすく淡白な味わいなのが特徴。筋繊維が細かいのでコリコリしたサクッと噛み切れる食感です。

カットしたときに角が立っているのが新鮮な証拠。

食べやすいので焼き肉から煮込み料理までさまざまな料理に使われています。タンパク質、ビタミンB1、B2、鉄分が多く含まれているので貧血の方におすすめです。

レバー

レバー
引用:伊達のくら公式HP

「肝臓」のこと。「キモ」とも呼ばれています。内臓の中で最も大きく、重さが5〜6kgもある部位です。

独特な風味とねっとりした食感がクセになり虜になる人も多く人気の部位。臭みが強いのでにんにくや生姜で臭みを和らげるのが一般的。

新鮮なものほど臭みが少ないので新鮮な色が赤褐色で切り口の角が立っているものを選びましょう。

内臓の中で1番ビタミンAが多く、タンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、鉄も多く含まれています。

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ハラアブラ

「腎臓や胃腸まわりの脂」のこと。刻んで料理に加えるとコクがでる。

腎臓周辺の厚い脂は「ケンネ脂」とも呼ばれ、精肉店で購入したときについてくる脂はこれの場合が多いです。

スイゾウ

「膵臓」のこと。「グレンス」とも呼ばれています。

しつこくない濃厚な味わいが特徴で、「牛のフォアグラ」とも呼ばれており希少なのであまり流通していません。

ほとんどが脂でできているので焼きすぎると脂が落ちてみるみる小さくなっていくので適度に焼き目がついたらいただきましょう。

チレ

「脾臓」のこと。「タチギモ」とも呼ばれる希少部位。

レバーよりもやわらかくてきめが細かいです。

ミノ

「牛の1つ目の胃」のこと。「サンドミノ」、「ガツ」、「ルーメン」とも呼ばれています。

見た目が「蓑」に似ていることからこの名前がつけられました。牛には4つも胃があり、その中でもっとも大きく肉厚で硬いです。

貝柱のような見た目で歯応えがクセになる食感。あっさりとした味わいで、特に厚い部分は「上ミノ」とも呼ばれています。

鮮度がよく下処理がしっかりしたものは臭いがないですが、鮮度が悪く下処理があまいと消化器官特有のアンモニア臭がします。

ハチノス

「牛の2つ目の胃」のこと。「蜂巣胃」、「トリッパ」、「トライプ」とも呼ばれています。

内側が蜂の巣のようなヒダ状になっていることからそう呼ばれています。表面の黒い皮は臭みがあるので面倒ですが取り除くのがおすすめ。下処理に時間がかかりますがその分胃の中では1番味が良いとされています。

コラーゲンが豊富でさっぱりとした味わいが特徴で煮込み料理やモツ焼きなどに使われます。

センマイ

「牛の3つ目の胃」のこと。ひだが1000枚あるような形状かが名前の由来。

特有の歯触りがあり、脂肪が少なく鉄、亜鉛を多く含みます。表面の黒い皮はそのままでも、一手間かけて取り除いてもどちらでも問題ないです。シコシコした食感で、生のまま提供するお店もあります。

グレーの皮を剥いて茹で、下処理をすると白く噛みごたえのある部位が見えてきます。茹でた後に氷水につけると臭みがよくとれるのでおすすめです。

表面のブツブツの先端が尖っているのが鮮度の良い証です。

ギアラ

「牛の4つ目の胃」のこと。「アカセンマイ」、「アボミ」とも呼ばれており第1〜3の胃と比べて表面がなめらかで大きなひだがあるのが特徴。

大きなひだにはぬめりがありますが、しっかりとってあげると旨味が増して口当たりが良くなります。

薄くてやわらかく味わいが濃厚。焼肉や、煮込み料理によく使われます。

マメ

「腎臓」のこと。葡萄のような見た目で、カットすると断面に血の塊のようなものが見えます。

脂肪が少なく鉄、ビタミンB2が多いのが特徴。

鉄の味が強く、風味・臭いにクセがあるので好き嫌いが分かれる部位。子牛のものはクセが弱いのでおすすめ。

ショウチョウ

「小腸」のこと。「コプチャン」、「ヒモ」、「ホソ」とも呼ばれています。「マルチョウ」もこの部位になります。

牛1頭から40mほどもとれ脂がたっぷりついており、「シマチョウ(大腸)」よりも薄くて細い部位。

じっくり煮込むとぷるぷるとした食感になるので煮込み料理に最適でもつ鍋によく使われます。

スーパーでよくみかける「こてっちゃん」はこの部位を使用しています。

また、本当においしいもつ鍋のホルモンはミックスホルモンではなく「ショウチョウ」のみを使用しています。

シマチョウ

「大腸」のこと。「ダイチョウ」、「テッチャン」とも呼ばれています。表面の縞模様が名前の由来。

「ショウチョウ」と比べて脂が少なく厚くてかたいので長時間煮込む必要があります。

皮がピンク色でぬめりけがあるのが鮮度が良い特徴。ゆでてぶつ切りにしたものがよく売られてます。

チョクチョウ

「直腸」のこと。開いた形ときの見た目から「テッポウ」、「オカマ」とも呼ばれています。

腸の末端部分にある消化器官で旨味が強くコリコリした食感が特徴。弾力が強いのでなかなか噛み切ることができないので好き嫌いが分かれる部位です。

また、「リオナソーセージ」、「レバーソーセージ」の膜にも使われています。

ジョニー

「リオナソーセージ」、「レバーソーセージ」ってなにという方に少し解説します。

リオナソーセージとは、グリンピース・ピーマン・にんじん等の野菜、米・麦等の穀粒、ベーコン・ハム等の肉製品、チーズ等の「種もの」(小さな塊状の原料)を含むソーセージです。

引用:大山ハム公式HP

レバーソーセージとは、豚のレバーをペースト状にし、粗挽きの豚肉と混ぜ合わせたペーストタイプのレバーソーセージ。

引用:トンデンファーム公式HP

モウチョウ

「盲腸」のこと。脂肪がほどよくついていて硬いです。しっかり煮込むことで独特の歯応えと風味を楽しむことができ、煮込み料理に最適。子牛のモウチョウはソーセージの膜にも使われます。

コブクロ

「子宮の筋膜」のこと。モツ焼きの材料などに使われています。脂肪があまりなく、コリっとした食感で淡白な味わいなのが特徴です。
タンパク質、ビタミンB群、ミネラルが豊富に含まれています。もちろんオスからはとることができません。

チチカブ

「乳房」のこと。乳汁を搾り出して洗浄したものが市場には流通しています。

牛には4つの乳房があります。煮込み料理に最適です。

テール

「しっぽ」のこと。長さは60cm以上あり、筋肉質で筋が多く硬いですが、コラーゲンたっぷりで長時間の加熱でゼラチン化しやわらかくおいしくなります。

煮込み料理に最適で時間をかけて煮込み「テールスープ」にすれば絶品。

骨つきで薄切りに切ったものが売られていることが多いですが、骨を外したもの方が食べやすいです。

アキレス

後ろ足の「アキレス腱」のこと。長時間加熱するとコラーゲンが溶け出しゼラチン化します。煮込み料理やおでんの材料として使われることが多いです。「アキレス」は家庭でカットするのが難しいのでカットされているものを購入しましょう。

煮込み料理に使うとコクのあるスープにもなります。

まとめ

この記事のまとめ

今回は牛肉ホルモンについて解説しました。

今回紹介したホルモンは全部で28種類。

気になったホルモンがあればぜひ一度ためしてみてくださいね。

おすすめのホルモン料理「もつ鍋」のおすすめサイトを紹介

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