豚くんすき焼きのお肉って、売り場にいろいろ並んでて結局どれを買えばいいのか分からないんだよね。
ジョニー部位ごとに向き不向きがはっきりしていますよ。3つの見方を覚えれば、売り場で迷わなくなります。
すき焼き用の牛肉は、肩ロース、リブロース、もも、バラと何種類も並びます。同じ100gでも値段が倍以上違うことも珍しくありません。
かといって、高い肉を買えば必ず満足できるわけでもないんです。脂の多い肉は、たくさん食べたい日にはかえって重く感じます。
この記事では、精肉売り場に10年立っていた経験から、部位ごとの違いとパックの見分け方、買う量の目安までまとめました。
すき焼きの肉は部位で何が変わるのか

すき焼きの出来を分けるのは、値段そのものではありません。脂の量、厚さ、そして表示の読み方という3つの見方があります。
ここを押さえておけば、売り場で手が止まることはありません。
脂の量で「とろける」か「噛みごたえ」かが決まる
赤身の中に細かく入った脂を霜降りと呼びます。この脂は加熱すると溶けて、口の中でほどける食感を作ってくれるんです。
脂が多い部位ほどやわらかく感じますが、そのぶん一人あたりに食べられる量は減ります。
3枚でもう満足という日は霜降り、たくさん食べたい日は赤身。この基準が一番外しません。
大人数のすき焼きで霜降りだけを用意すると、途中で箸が止まることがあります。赤身の部位を半分混ぜておけば、最後までおいしく食べられますよ。
厚さが合わないと食感が変わる
すき焼き用のスライスは2mm前後で切られているのが一般的です。しゃぶしゃぶ用はもっと薄く、1mmから1.5mmほどになります。
ただし厳密な決まりはなく、お店ごとの基準で切り分けられているだけなんです。
しゃぶしゃぶ用をすき焼きに使うと、割り下で煮ている間に薄すぎて固くなります。逆にすき焼き用をしゃぶしゃぶに使うと、さっとくぐらせただけでは火が通りきりません。
パックに「すき焼き用」と書かれているものを選ぶのが確実です。
値段を決めるのは部位より等級と産地
同じ肩ロースでも、和牛と国産牛では100gあたりの値段が倍以上変わります。部位の違いより、等級と産地のほうが価格への影響が大きいからです。
予算を抑えたいときは、部位を下げるより産地を変えたほうが満足度は落ちにくくなります。輸入牛の肩ロースが、和牛のももより安くてやわらかいこともあります。
すき焼きにおすすめの牛肉5部位

売り場によく並ぶ5つの部位を、脂の多い順に見ていきましょう。それぞれ向いている食べ方が違うので、人数と好みで選んでください。
肩ロース|迷ったらこれを選ぶ
赤身と脂のバランスがよく、すき焼き用として最も多く並ぶ部位です。きめが細かいうえに脂がほどよく入っているので、やわらかさと肉の味の両方が出ます。
どれにするか決めきれないときは、肩ロースを選んでおけば失敗しません。
値段も中間帯なので、家族4人のすき焼きならここが一番まとまります。
リブロース|ごちそうにしたい日に
背中の中央あたりにある部位で、霜降りが入りやすいところです。加熱すると脂が溶けて、口に入れた瞬間にほどける食感になります。
ただ脂が強いため、100gを超えると大人でも重く感じることがあります。記念日など、量より満足感を取りたい日に向く部位です。
サーロイン|脂の甘さを主役にする
リブロースの隣にある部位で、こちらも霜降りがよく入ります。形が整っていて見た目がきれいなので、来客のあるすき焼きによく使われます。
値段は5つのなかでいちばん高くなりやすい部位です。少量を1枚ずつ味わう食べ方が合います。
もも|あっさり食べたい人向け
脂が少なく、赤身の味がしっかり出る部位です。煮込みすぎると固くなるので、割り下にさっとくぐらせる程度で引き上げてください。
脂が苦手な家族がいる場合は、ももを半分混ぜておくと全員が食べられます。
バラ|コスパを重視するなら
赤身と脂が層になっている部位で、5つのなかでは手に取りやすい価格です。脂は多いものの、霜降りのようにほどける食感ではありません。
濃いめの味付けと相性がよいので、割り下を少し甘めにすると持ち味が出ますよ。
売り場で納得できる肉が見つからないときは、通販に切り替えるのもひとつの手です。

スーパーの「すき焼き用」パックはここを見る

部位が決まったら、次はパックの中身を見ます。同じ「牛肩ロースすき焼き用」でも、並んだ時点で状態には差が出ているからです。
色とドリップで鮮度を見る
赤身は鮮やかな赤がよい状態です。時間が経つと黒ずんだ赤や、くすんだ茶色に変わっていきます。
脂は白か乳白色なら問題ありません。黄色く濁ってきたものは酸化が進んでいます。
パックの底に赤い液体(ドリップ)が多くたまっているものは避けてください。旨味が流れ出てしまっているサインです。
「和牛」「国産牛」「交雑種」の違いを読む
和牛は黒毛和種など指定された4品種のことを指します。国産牛は日本で育てられた牛全般を指す言葉で、乳用種のホルスタインも含まれるんです。
交雑種は和牛と乳用種をかけ合わせたもので、F1と表示されることもあります。
脂のやわらかさは和牛、価格の手ごろさは国産牛、その中間が交雑種。この順番で覚えておくと分かりやすいですよ。
和牛の定義や国産牛との差は、こちらの記事で詳しくまとめています。

値下げシールが貼られる時間帯
すき焼き用のスライスは消費期限が短く、当日中に売り切る前提の商品です。そのため夕方以降に値引きがかかりやすくなります。
ただし、すき焼きをする家庭が増える金曜や土曜の夕方は売れ行きがよく、値引きまで残らないこともあります。
その日のうちに必ず用意したいなら、定価でも早い時間に押さえておくほうが安心ですね。
すき焼きの肉は何グラム買えばいい?人数別の目安

量を外すと、足りなくて気まずくなるか、余らせて翌日まで食べ続けることになります。目安を先に決めてから売り場へ行くと楽ですよ。
大人1人あたり150gが基準
すき焼きの肉は、大人1人あたり120gから150gが一般的な目安です。野菜や豆腐、しらたきも一緒に食べるので、焼肉ほどの量は必要ありません。
男性が多い家庭や育ち盛りがいる場合は、150gで計算したうえで1人分を足しておくと安心です。
未就学児は大人の半分、小学生は3分の2で数えると大きく外れません。
人数別の早見表
150gで計算した場合の目安をまとめました。買い物メモに写して持っていってください。
| 人数 | 牛肉の量の目安 |
|---|---|
| 2人 | 240〜300g |
| 3人 | 360〜450g |
| 4人 | 480〜600g |
| 5人 | 600〜750g |
| 6人 | 720〜900g |
スライス1枚はおよそ40gから50gです。4人前なら、10枚前後入ったパックを2つ買う感覚になります。
牛肉の値段が以前より上がったと感じる方へ、理由と買い方をこちらにまとめました。

安い肉でもおいしく食べる4つのコツ

高い肉でなくても、焼き方と割り下の扱いで印象はかなり変わります。売り場でよく聞かれた4つをまとめました。
牛脂で鍋をしっかり熱してから焼く
牛脂は精肉売り場に置いてあり、多くの店では無料でもらえます。置き場所や扱いは店によって違うので、見当たらなければ聞いてみてください。
鍋が温まったら牛脂を入れて全体に広げ、脂が溶けきってから肉を置きます。
冷たい鍋に肉を入れると、肉から水分が出て煮えた状態になります。香ばしさが出ないのはこれが原因です。
肉は1枚ずつ広げて入れる
まとめて放り込むと重なった部分が蒸れて、色が悪くなります。1枚ずつ広げて置くのが、均一に火を入れるコツです。
鍋の大きさに対して4枚から5枚が限界だと思っておくと、ちょうどよく収まります。
煮立てすぎない
薄切り肉に火が通るのは数十秒です。長く煮ると水分が抜けて、せっかくの肉が固くなってしまいます。
色が変わったら引き上げる、を繰り返すほうがおいしく食べられますよ。
割り下は薄めから足していく
濃い割り下を最初から入れると、煮詰まったときに味が決まらなくなります。薄めから始めて、途中で足していくほうが最後まで同じ味で食べられるんです。
市販の割り下を使う場合も、表示より少し水を多めにしておくと調整がききます。
動画で手順を確認したい方は、レシピメディアNadiaの公式チャンネルもどうぞ。
すき焼きの肉についてよくある質問

売り場でよく聞かれた質問をまとめました。
まとめ|すき焼きの肉は脂の量と厚さで選ぶ

豚くん肩ロースを買って、牛脂をもらってくればいいんだね。それならできそう。
ジョニーその2つで十分です。あとは割り下を薄めから始めれば、特売の肉でもおいしく仕上がりますよ。
すき焼きの肉は、脂の量と厚さ、そして表示の3つを見れば選べます。迷ったら肩ロース、脂が苦手な人がいるならももを混ぜる。この2つだけ覚えておけば売り場で止まりません。
量の基準は大人1人あたり150gです。あとは牛脂で鍋をしっかり熱してから焼けば、お手ごろな肉でも十分においしく仕上がりますよ。




